【徹底解説】ブログで学べる上手な話し方のコツ

どうしたら人と上手に話せるようになるのかな?

自分の意見をどうやったら上手に伝えられるかな?

うまく話せたら人間関係はよくなるのかな?

もっとうまく話せたら友達がたくさんできたのかな?

こういった「話し方」の悩みをこの記事では解決します。「聞き方」「話題つくり」の方法は別記事で解説してるので、そちらをご覧ください。

話しの仕組み

上手に話すためには話しの仕組みを理解しておく必要があります。私達がなぜ話すのかというと、メリットを得るためです。メリットを下にまとめてみました。

<話すメリット>
・楽しい会話をするため
・人間関係を作るため
・仕事の状態を良くするため
・異性を口説くため
・説得して人を動かすため

これらのメリットを得るために私達は相手に話しかけます。暇つぶしや承認欲求を満たすという目的もあります。

では、これらのメリットを得るためにはどのように話せばいいのかというと、人の仕組みを理解する必要があります。私達が話すのは「犬」ではなく「人」だからです。人の仕組みについて下にまとめてみました。

<人の仕組み>
・メリットが好き
・デメリットが嫌い
・自分に1番興味がある
・感情で判断することが多い(感情動物だから)

これらの人の仕組みを元に、話し方を考えていく必要があります。

例えば、人はメリットが好きなので、役立つ話しをしたり、面白く話したり、聞きやすく話してあげることはメリットになるので正しい話し方になります。逆に相手を否定するようなことを話すと、相手にとってデメリットになるので間違った話し方になります。また相手は自分に1番興味があるので、相手に関係のあることを話すことが正解になります。そして感情で物事を判断することが多いので、ここぞという時は感情を揺さぶるような言葉や話し方で相手に話すことで相手を動かすことができます。

これからお伝えする話し方のコツは、人の仕組みに基づいた内容になるので、なぜこの話し方をする必要があるのかな?と考えたときは、人の仕組みを効果的に使うためなんだなと思ってください。

話しはマネをすることでうまくなる

この記事では話し方について細かく解説する予定ですが、簡単に、ある程度上手に話せるようになれればいいや!という方のために、1番早く上達する方法をご紹介します。それは何かというと、”話しがうまい人の話し方をマネする”ことです。これを続けていくと話しがみるみる上達していきます。

しかしこの方法には問題点があって、ハリボテのように一見よさそうに見えるけど風が吹くとピュ~と倒れちゃうイメージで、話せるようになった感じはするけど、話しの基本が抜けてるのでミスが多くなってしまったりするということです。なのでミスを避けたい方は基本も抑えておいた方がおすすめです。

とはいえ、僕も昔コミュ障になったときは、マネをするとこから始めて、ミスを反省して1つ1つ修正して今があるので、現状を良くしたいという気持ちさえあれば、この方法でも話しを上達させることは可能です。ただし、ミスや失敗、挫折、苦痛が伴う確率が上がるということです。もしそれらを減らしたい場合は、基本も学んでからマネすることを取り組んでみましょう。

マネすべき人

おすすめのマネすべき人を紹介します。YouTubeで動画が見れるので、名前を検索して動画を色々見てみてください。

・島田紳助さん
・西川貴教さん
・ユーチューバーラファエルさん
・水戸アナウンサー

それぞれマネすべき理由をまとめます。

島田紳助さん

紳助さんは、感情を込める話し方と面白い話し方という部分を意識してマネしてみるといいです。説得力や、面白い雰囲気の話しが上手になります。

西川貴教さん

TMレボリューションのボーカルの方です。西川さんは歌がうまいイメージですが、話しのテンポや間合い、相槌などがすごく参考になりました。他にも歌番組でいじられるときの対応なども勉強になります。話し方も明るい感じで色々な場面で活用できるのでおすすめです。

ユーチューバーラファエルさん

ラファエルさんは、好かれたり、可愛がられたり、仲良くなるときに活用できます。たまに勢い付きすぎる部分もあるなと感じたので、7割弱めた感じで普段の会話でマネしてみるといいかもしれません。接客の仕事の方などは向いてると思います。

水戸アナウンサー

相槌や話しを差し込むタイミング、リアクションなどがとても参考になります。とても愛想よく話されるので、好かれる話し方をしたい場合は必見です。

話しをするときの考え方

人は「考え」があって「行動」します。そして「行動」が「結果」を生みます。なので「考え方」というのはとても大事になってきます。あなたの欲しいものを作る原点になるからです。

話し方も同じで「考え方」の基盤ができているだけでどのような話し方をするかが変わってきます。話しが上手な人もそうでない人も同じ口を使って話すのは変わりません。大きく違うのは「考え方」です。なので、どのような話題を振るのか、どういう言葉使いをするのか、話し方はどうするかなどが、上手な人とそうでない人で差が生まれてきます。

では、僕が今まで失敗してきたり、研究して学んだ大事だと思った考え方を1つずつ解説していきます。合計14個あります。

全て覚えるのは大変ですが、1つ意識するだけでもかなり良くなるので、1日1つ意識するようにして、体に馴染んで無意識でできるようになってきたら、新しいマインドを意識するようにしてみてください。人は忘れる生き物なのでマインドのまとめをスマホでいつでも見られるようにして、体に完全に馴染むまでは、たまにチェックするようにすると成長スピードが速くなります。

<話すときに意識すべきマインド14選>
・目的意識を持つ
・自分の考えや価値観を押し付けないようにする
・相手の感情がプラスになるように話す
・相手のバックボーン(考えや思い)を配慮する
・心の距離の近さで話し方を変える
・礼儀礼節はわきまえる
・相手にマウントを取らない(相手と議論しない)
・できるだけ簡単に分かりやすく伝えようと意識する
・相手のメリットを考える
・相手が興味のあることを話す
・相手と会話のテンポを合わせる
・相手の顔を立てる
・話す前に会話の流れをイメージする
・相手の脳みそをシミュレーションする

①目的意識を持つ

会話には全て目的があります。暇つぶし、楽しみたい、物を売りたい、異性を口説きたい、相手を動かしたいなどです。話すときは自分の目的はなんだろう?と常に意識して、その目的を達成するような話し方や会話の流れを作る必要があります。

よくありがちなのが、”友達と楽しい時間を過ごす”という目的のはずが、相手の嫌がることを言ってしまい、楽しい時間を過ごすはずが相手が不機嫌になり苦しい時間になったりすることです。

これは会話をしているときに、目的が楽しい時間を過ごす→自分が満足するにすり替わっているため起こることです。こういったミスを無くすためには、常に「自分は何が目的でこの会話をしているんだろう?」と意識する必要があります。そうすると、話す内容も話し方も目的を達成するために必要なものを選択するようになるので、目的達成にスムーズな話しができるようになります。

➁自分の考えや価値観を押し付けないようにする

人には自分の考えや価値観があり、それが1番の正義です。そこに他人の考えや価値観が流入して差がある場合、それは不快感となるので嫌がられます。例えるなら、それぞれルールが違う2つの国があったとして、一方に自分の国のルールを押し付けるイメージです。インド人が「日本人は手で飯を食え!」って言ってきたら嫌じゃないですか。笑 そんなイメージです。それを会話中に相手にしないように意識しましょう。

もし自分の意見を伝えたい場合は、「〇〇の考えは素敵だね。けど”自分は”こう思うな」という風に相手の考えを尊重する一言を付け加えると、自分の考えを否定されるわけではないんだなと感じ、穏やかに会話が流れます。

僕は過去にこれを強くしすぎてしまい、煙たがられたことがあるので、とても気を付けるようにしています。

➂相手の感情がプラスになるように気を付ける

簡単な話しをすると、相手の感情がポジティブにプラスな方向へ向かえば、相手は自分を気に入ってくれて、自分の要求も通りやすくなります。なので話しをするときは、相手の感情がプラスになる話題を選び、感情がプラスになる話し方をすればいいだけなんです。

会話で失敗してしまう要因の1つに、相手の感情がマイナスになる話し方や話題を振っているケースがあります。相手をバカにしたり、傷つくことを言ったり、聞きにくく分かりにくい話し方をしてしまったり、威圧的なトークをしたりすると、相手の感情がマイナスになり、人間関係は悪くなり、結果として自分の欲しい結果が得られなくなってしまいます。

会話をするうえで、このマインドさえ意識して守ることができれば、会話をしていて変な方向に流れることはありません。会話の失敗も圧倒的に減ります。目的もかなり達成しやすくなります。それくらい大切なマインドなので、必ず押さえるようにしましょう。

④相手のバックボーン(考えや思い)を配慮する

会話するときは、相手が今どんな感情や考えでいるのかな?というのを想像しながら会話することが大事です。そうすると相手が話してほしい内容などが想像でき、その命中率も上がるからです。その瞬間に的確に欲しい言葉を言うことは評価が上がるので僕はいつも意識しています。それと、相手が言われたくないことも想像できるので、失敗を減らす意味でも重要です。

分かりやすい例でいうと、好きな子が仕事でミスをしたという話しを聞いた場合、相手のバックボーン(背景)を想像して、落ち込んでいるだろうなと予測できます。そうした場合、欲しているのは慰めや励まし、共感であると予想できます。あとは予想した中で一番効きそうな言葉を投げかけてあげるイメージです。逆に、この場合バカにしたりすることは、一番されたくないことだと思うので、そういった言葉は避けましょう。

⑤心の距離の近さで話し方を変える

他人に馴れ馴れしく話されると、距離が近いなと感じ、近しい人に敬語で話されると距離を感じます。人は自分の心の許す範囲に合わせて適切な距離感の会話をしてほしいと思っています。

なので、相手の反応や話し方の距離感に合わせて話すことを心掛ける必要があります。どうやって距離感を見極めるかというと、相手の表情や声のトーンや、相手がどれだけ自分のことを打ち明けてくれたかによって変えていきましょう。感覚は定量的に表すことができないので、話す中で体で覚えてください。

⑥礼儀礼節はわきまえる

人は潜在的に、自尊心(自分を大切に思う心)があるので、礼儀礼節を無視されると嫌な気持ちになります。どれだけ身近な人でも。なので、会話していて盛り上がっていても、一歩引いたもう1一人の自分をイメージして礼儀礼節はわきまえておくことがいい人間関係を作るポイントです。これもついないがしろにしてしまうことが多いため日頃から意識している人が安定した人間関係を築いています。

⑦相手にマウントを取らない(相手と議論しない)

話しがある程度できるようになってきたら理論的に相手を論破することが可能になってきます。しかしそこにトラップがあり、相手を論破してマウントを取ると相手から嫌がられますし、理屈っぽくて面倒くさいと思われてしまいます。

「勝って兜の緒を締めよ」

という言葉がありますが、上手になってきたときにこそ謙虚になる必要があります。

僕がいつも気を付けているのは、自分の中では正しいと思う理屈があっても、あえて緩く伝えたり、自分の考えは心にしまっておいて相手に共感したり、何もわからない感じでおバカキャラを演じることがあります。そうした方が相手は気分がよくなりますし、楽しいものです。

結局そういう気分にさせた方が勝ちで、相手を立ててあげることで、自分と仲良くしてくれたりして自分にいいものが返ってきます。なので相手にマウントを取らないというのは大切なことで、人間関係がうまくいっている人はマウントを取らないようにしてることが多いです。

⑧簡単に分かりやすく伝える

人は簡単なものが好きで、難しいことは避ける傾向があります。原始時代のときは「失敗=死」なので、難しいことは失敗しやすく、原始時代なら命にかかわるので、本能的に難しいことを避けます。

これはトークにも影響があって、難しい話しをほとんどの人は嫌います。このことを踏まえて私達は、話すときには簡単で分かりやすくものごとを伝える必要があります。

難しいものを分かりやすく伝えるのは難しいことですが、このことを意識することで段々そういう風に伝えれるように話し方が最適化されていきます。例え話(比喩表現)や誰でも分かる言葉で伝えるようにしましょう。

⑨相手のメリットを考えて話す

セールや割引など、人はメリットが好きです。80%オフという文字には目がないでしょう。

相手も自分と会話している以上何かしらのメリットを求めています。楽しい会話がしたい、役に立つ話しを聞きたいなど状況によって相手が求めているものは変わりますが、とにかくメリットが欲しいんです。

なので相手と会話するときは、相手にどんなメリットを提供できるかを考え、それを提供するためにはどういう会話をすればいいのか?ということを会話の節々で考える必要があります。それを提供できなければあなたの周りから人は少なくなっていきます。

初めは難しいかもしれませんが、相手のメリットについて考えることで少しずつそれを提供できるようになっていきます。

➉相手が興味のあることを考える

人は自分に1番興味があります。これを大前提とすると、相手は会話中に自分の興味のあること、関心のある話しをしたいと心の中では思っています。なので私たちは、相手の興味のあることを探り、考え、その話題をすべきなのです。

相手につまらないと思われる会話をする人は、自分のことばかり考え、自分の話したいことを話す人です。相手からよく思われる話し手は、相手が興味のあることを考えて話します。ドナルドトランプさんも相手と心の距離を縮めるには「共通項を探そう」と自書で言っています。

共通の話題は相手も自分も話していて楽しいので、どちらにも負担がありません。相手と会話するときは「共通点」を探し、もしなければ相手の興味のある話題を話そうと意識していきましょう。

⑪相手と会話のテンポを合わせる

トークのスピードは脳の回転スピードで決まります。相手と同じテンポで会話することで、相手も話しの内容を処理しやすいので摩擦が少なくなります。なぜならテンポを合わせることで、相手は自分が楽なスピードで話しを脳みそで処理することができるからです。

このことを踏まえて、相手と会話するときはテンポを合わせて話すことを意識すると相手から喜ばれて、自分の目的も達成しやすくなりWin-Winの状態になります。

⑫相手の顔を立てる

マウントを取らないというところでもチラっといいましたが、相手にはプライドがあるので相手の顔を立ててあげることは気持ちのいい会話への入り口です。

相手のプライドが傷ついて不機嫌になると、会話の雰囲気が悪くなるので、何のために話しているんだろうと思ってしまいます。私たちが会話するのは目的を達成するためであり、メリットを得るためです。

会話の空気が悪くなることは目的達成を遠のけて、仲が悪くなるというデメリットまで発生してしまうかもしれません。相手の顔を立てないことで会話をしない方がよかったという状態になってしまうと無意味なので、相手のプライドを傷つけないように、相手の顔は立てましょう。

そのためには、相手は何を言われたら嫌かな?と考えてそれを絶対に言わないと、自分に言い聞かせましょう。

⑬話す前に会話の流れをイメージする

いきなり会話を始めるとしどろもどろになったり、「話すことがなくなったらどうしよう」と不安になったりするので、会話の流れを事前になんとなくイメージしておくことが大切です。

例えば、〇〇さんはこんな人だからこういう話しをしたらどうだろう?と話しているところをイメージしたり、最初はこういう話題を振って、次はこう話そうというのをイメージしておくだけでも、実際の会話はとてもスムーズになります。

実際はイメージ通りにならないことも多いですが、そういう部分はアドリブでよくなっていくように対応していきます。しかしイメージをしておくと、大まかな流れだけは自分で理解しているので、そのイメージ通りに会話を進めやすいです。

⑭相手の脳をシミューレションする

極論を言うと、会話するときは「相手の脳をシミュレーション」して、それに対応するだけで成り立ちます。

相手の表情行動仕草などを観察して、相手は何が目的で話しているのか、どんな話題をしたいのか、どんな感情になりたいんだろう、というのを相手を見ながら、相手が考えていることを脳みそでシミュレーションします。

予想したら、あとは相手が求めてるものをポンッと投げてあげるイメージです。そうすると相手は喜んで会話が盛り上がり、親密になることができます。僕は最初これができなかったのですが、相手の考えていることを必死に読み取ろうと意識し続けて会話してきたおかげで、今では相手の考えていることが大体分かるようになってきました。

基本的に欲しい情報は2つです。「相手の目的」「感情」です。これが分かればどのような会話をして、どのような話し方をすればいいかが分かります。

目的は、相手の行動や話している内容で予想することができます。相手は目的を達成するために自分と会話してるので、雑談ばかりしていれば暇つぶしが目的ですし、話しを盛り上げつつ雑談しようとしてる場合は楽しい時間を過ごしたいという目的の確率が高いです。何か商品の説明をしているのであればセールスが目的かもしれません。

感情は、表情や仕草に出やすいのでそこを見るようにしましょう。喜怒哀楽の表情で判断をしたり、貧乏ゆすりをしていたら退屈していたり、自分が話したいというフラストレーションの兆候の時もあります。

このように見るポイントさえわかれば、相手の脳をシミュレーションして予想することは可能になってきます。

話し方のコツを覚える

ここからは実際に話すときの具体的なコツについて解説します。考え方は内面的なものですが、話し方のコツは口を動かす実技的な部分になります。この2つを合わせることで話し方が上手になります。

では話すときのコツを見てみましょう。まとめてみました。

<話すときのコツ>
・聞き取りやすく話す
・抑揚をつけて話す
・相手が話し始めたら止まる
・分かりやすく伝える
・たとえ話を使う
・簡単に伝える
・表情豊かに話す
・ジェスチャーを使う
・感情を込めて話す
・具体的に話す
・相手に合わせて話すことを柔軟に変える
・言葉選びを真剣に考える

①聞き取りやすく話す

会話するときに、早口すぎたり、活舌が悪くかったりしたら聞き取りづらく相手にストレスを与えることになるので、考え方編でお伝えした「相手の感情をプラスにする」という条件が満たせません。そのため、相手と会話するときは”聞き取りやすく話す”ということを意識しながら会話しましょう。

具体的には、話すスピードを相手の話しや相槌のテンポの合わせて話して、活舌は口をしっかり開け、ハキハキ話すようにしましょう。ネットの文章などをハッキリ口に出して読めば少しずつ活舌はよくなってくるはずです。

➁抑揚をつけて話す

抑揚とは、会話の凸凹を意味します。声の高い低い、早い遅い、大きい小さいなどのことです。棒読みで話しをされるといい気持ちではありません。そして感情がこもってない感じがするので印象もよくありません。なので抑揚をつけて自分のトークに深みを出しましょう。

相手の結論をまくし立てるときは、テンポを少し早めることで相手の決断を早めることができ、自分が伝えたい重要な部分はゆっくり伝えることで、その重要さが相手に伝わりやすくなります。声を大きくすればヤバイ!という様子をより伝えることができますし、声を高くすれば自分の感情が高ぶったことを表現できます。

このように抑揚を付けるだけで自分のトークの味に”深み”が出るので、色々な人の話し方の抑揚の付け方を見て聞いて覚えていきましょう。抑揚のない会話はダシの入ってない味噌汁と同じです。(ダシの入ってない味噌汁はしょっぱいだけで美味しくありません)

➂相手が話し始めたら止まる

自分が話している最中に相手が話し始めたら話すのを止めましょう。相手の承認欲求を満たせますし、相手が何を考えているかを探る情報が手に入るからです。逆に相手が話しているのに話しを続けたら自己中心的な人や主張が強い人と思われて嫌がられます。

そうすると相手の感情がプラスにならないので、相手が話し始めたら止まると意識しておきましょう。たったこれだけのことですが、相手からの評価は良くなります。

④分かりやすく伝える

人は難しい話しや面倒な話しは嫌いです。嫌いであればそれを避けなければいけません。そのために私達がすべきことは、分かりやすく物事を伝えるということです。

とはいっても説明が苦手な方や、どのように伝えればいいかわからない人も多いと思うので具体的に解説していきます。

具体的には、「結論(主張)」→「根拠(理由)」→「アクションを促す」という順番で伝えれば大丈夫です。

①結論先行で伝える

話しは結論先行で最初に結論や主張最初に言いましょう。そうすることで何を話したいかが相手に伝わります。これは「本」でいうタイトルに当たります。この記事ではタイトルで上手に話すコツと書いてます。

話しが伝わりにくい人は、何が言いたいか相手に伝わってないケースが多々あります。それは結論や主張を最初に伝えないことが原因で起きています。

➁次に根拠(理由)を伝える

主張を言った後に「理由」を述べましょう。理由がないと、なぜ主張を言っているのかわからないからです。

例えば子供が「お金をちょうだい」と言ってきたとします。それだけだとおもちゃを買いたいのか、学校で使うえんぴつを買いたいのかが分かりません。ここで聞き手が子供に勉強を頑張っていてほしいと思っていたのであれば、お金をくれるかもしれません。このように理由は相手を動かす一番重要なポイントになってきます。

ちなみに相手を動かすのが上手な人は、理由付けが上手です。世の中にお金が欲しいと言っている人は多いですが、ただほしいと主張だけしてる人もいれば、こういった事業がしたいと理由を付けてクラウドファンディングなどでお金を集めている人もいます。両者ともお金が欲しいと言っていますが、お金が実際にもらえるかどうかは理由がしっかりしているかどうかなのです。

理由付けの極意

理由付けの方法も難しそうに感じるかもしれませんが、4つのポイントを抑えるだけで理由付けはできます。

<4つのポイント>
①事実

➁データ
➂経験
④自己解釈

①事実

事実は実際に起きている状況を相手に伝えます。例えば「コロナの感染者数が増えています」といった事実を相手に言うことで、自粛しましょうと行動を促せます。

➁データ

次は、データの理由付けです。本やネットの情報などのデータを裏付けることであなたの主張が通りやすくなります。例えば「TVの情報ですが自粛することでコロナの感染率が〇%下がっています」というようなデータの理由付けです。

①~④までの理由付けをしっかりすることで、自粛した方がいいですよというあなたの主張が正しいと相手に思わせることができて、相手を説得できるようになります。

➂経験

次は自分の経験も理由付けしましょう。「自分は自粛していたのでコロナに感染していません」と自分の経験も根拠にできます。だからあなたも自粛しましょうと理由があるので強く主張できますし、それが通りやすくなります。

④自己解釈

最後に自分の自己解釈(自分の考え)を理由付けします。「僕は自粛した方がいいと思っています。コロナの感染者が増えている事実があり、自粛すれば感染率が〇%も下がり、僕は自粛していたので観戦していません。」という風に情報だけでなく、あなたの経験やデータを考慮して自分がどう考えたかという「考え」自体も根拠になります。

これらの理由を付け加えて、「だから自粛した方がよくないですか?」という主張が正しいと初めて認識され始めます。

コミュニケーションの場合

最後にまとめて分かりやすいようにコミュニケーションの主張→根拠をまとめてみます。

コミュニケーションは磨いた方がいいですよ(主張)

今コミュニケーションに悩んでいる人は多いです(理由①)

実際にyahoo知恵袋でもコミュニケーションに関する悩みが多いです(理由➁)

僕も悩んでいたし周りの人も悩んでいた。けどコミュニケーションを磨いたら人間関係が良くなって人生が改善された(理由➂)

だからコミュニケーションは磨いた方が人生が良くなると思うし、人生楽しんでいる人はコミュニケーションが上手な人が多い。だから磨いた方がいいと思う(理由④)

このように①~④のポイント通りに理由付けしていくだけで、説得力のある主張ができるようになります。

ただし、①~④全て入れて話すと相手は面倒くさくなる時があるので、①~④のポイントの中からいくつかだけ抜粋して理由付けすることもあります。それは会話の重さによって変えていきましょう。

プレゼンなど重めの話しをしないといけない場合はしっかり①~④までの理由を作り込む必要がありますが、日常会話くらいなら①~④全ての理由付けをする必要がない場面もあります。その辺のさじ加減は実際に会話する中で調整していってください。

➂アクションを促す

理由付けをしっかりしたら、相手にアクションを促す必要があります。そうすることでやっと相手が動いてくれます。

しかし促しは簡単で、「〇〇なので〇〇しませんか?」と理由付けに合わせて提案するだけです。要するに物事を伝えるときは、理由付けが1番大変なのです。

⑤たとえ話を使う

物事って複雑で、それを1から説明すると理解するのも大変です。しかしたとえ話を使うことで、言語ではなくイメージで内容を理解することができます。なので相手に何か伝えるときはできるだけたとえ話を使って分かりやすく伝えるようにしましょう。

僕が布団の営業の仕事をしてる時は、クリーニングを取るときにたとえ話をよく使っていました。

「布団カバーは洗ってるわよ」

というお客さんに対して

「僕たち着てるYシャツも洗いますけど、中のTシャツも洗うじゃないですか!同じ布製品で肌に触れてるものだからTシャツほどじゃないですけど洗わないと汚れてますよ」

という風に、布団と布団カバーの洗濯の関係性をYシャツとTシャツでたとえ話を使って説明していました。

たとえるのは難しいですが、これをマスターすれば分かりやすく簡単に手短に相手に物事を伝えれるので、何か例えれるものはないかな?と日頃から考えるようにしてみるのがおすすめです。必死に考えているとポンッといい例えが浮かんできます。

⑥簡単に伝える

人って相手の説明を長く聞きたくありません。なので長々と話してると嫌がられるので、簡単に伝えるようにしましょう。

1~10まで話すのではなく、相手に必要な1,5、10という風に必要な部分だけを切り取って、できるだけかみ砕いて学生でも分かるレベルで伝えましょう。

難しくアカデミックな話しは誰でもできるのですが、簡単に必要なことだけを話せる人は少ないです。僕もいまだに勉強しています。

⑦表情豊かに話す

表情って色のようなものです。表情がない人との会話は白黒の絵で、表情豊かな人はカラフルな色のついた絵だという風にイメージしてください。

白黒とカラーだと印象が大きく違いますよね。それと同じように会話も表情豊かに会話するだけで楽しくもなり、つまらなくもなります。

あなたが会話するときは、できるだけ会話の内容に合わせて表情を付けるようにしてみてください。表情だけで相手を笑わせることもできます。

⑧ジェスチャーを使う

ジェスチャーはカレーのスパイスのようなものです。ピリっとスパイスが効いてないカレーは美味しくないのと同じで、ジェスチャーがあるだけで会話が楽しくなったり、勢いづいたりします。ジェスチャーがないと、相手の気持ちも動きにくいので、ジェスチャーもウザくない程度に入れて会話してみましょう。会話上手っぽく見えます!

⑨感情を込めて話す

人は感情動物です。感情がこもってると真剣に話してるといった様子が聞き手は判断することができます。

人は嘘をついたり、騙そうとしてくる人も世の中には多いので、そういったものを判断するために、人はトークに感情が込められているか、どのように感情が込められているかを無意識でチェックします。

なので、自分の言葉に魂を込める勢いで真剣に感情を込めて話すことで自分の話しを信じてくれたり、その感情に同調して動いてくれることがあります。そういった理由もあるので、話すときは感情を込めて話してみてください。ロボットおしゃべりは相手が動いてくれないことが多いので無駄骨になってしまいます。

➉具体的に話す

自分と相手は物事の捉え方が違います。「赤」と聞いて、太陽のようなオレンジ系の赤を想像する人もいれば、バラのように深い赤色を想像する人もいます。

なのでそういったイメージのズレを無くすためにも、会話は具体的に話すのがおすすめです。

僕が22歳の頃に「カーネギーの話し方教室」という本を読んで、「犬と言わずにブルドッグと言いなさい」と書いてありました。そこには具体的に話すことで聴衆は自分の話しを理解してくれやすくなると書いてあり、それ以来僕は具体的に話すようになりました。

結果、具体的に言った方が興味を持ってくれるケースが多いなと思いました。

⑪相手に合わせて話すことを柔軟に変える

会話は、〇〇の型の通りに話せばうまくいくというものではありません。色々な人がいて、その人ごとに好みや感性が全く違うからです。そこで重要なのが、色々な人に対応できるように基本の型は抑えつつも、状況に合わせて自分の話し方を相手に最適化することです。

”状況に合わせて”という部分を少し深堀すると、相手の表情や仕草や言動、場の雰囲気に合わせて話し方を変えていくということです。場数をこなして経験を積まないと上手に調整するのは苦労するかもしれませんが、どうせ話す機会はたくさんあるので、その度に何が最適だったんだろう?と自分に問いかけることで、話すたびに会話が上手になっていきます。

僕も会話するときは、ほとんど相手を見てからどのように話すかを決めますし、相手に合わせて話し方を徐々に変えていきます。ラジオの周波数を合わせるイメージです。

ピタッと周波数が合うと会話が弾みます。ここでよくやりがちなミスが、周波数があっていないのに、そのペースで会話を無理やり続けてしまうことです。そうするとお互い苦しい時間になるか、どちらかが苦痛を伴う会話となってしまいます。

⑫言葉選びを慎重に考える

人は言葉でイメージを作ります。なので言葉選びを上手にすることで会話のクオリティが変わってきます。

例えばごはん屋さんで以下のエビマヨのメニューがあったとします。

A:エビマヨ

B:ぷりぷりエビマヨ

どちらが美味しそうでしょうか?僕ならBが美味しいそうだと感じました。

このように言葉を別の表現に変えたり、付け加えたりするだけで印象は全く変わってきます。

よく笑いを取れるフレーズがあるのですが、別の表現に変えただけなんです。

それは何かというと

「そういうパターンね」「そういうシリーズね」

パターンシリーズに変えて言うだけでクスッとした笑いが取れます。

他にはネガティブなことをポジティブに変える表現もあります。

A「今日仕事まじでしんどかったわ」

B「それは大変でしたね。」→「お仕事すごく頑張られたんですね!」

このように言葉を変えるとネガティブがポジティブな表現に変わります。

言葉を変えるだけで笑いを取れたり、ポジティブな表現に変えれたり、相手の気持ちを動かすことができるので、どんな言葉を使えば自分の思い通りの会話になるんだろう?と日々問いかけて、オリジナルワードを生み出してみてください。

話し方を体に染み込ませよう!

ここまでで、話し方のマインドとコツをお伝えさせて頂きました。あとあなたがやるべきことは、これらのことを体に染み込ませて、無意識でもできるようにすることです。

実はこの作業が1番面倒くさいです。ですが、これができればあなたは話すときに悩む必要がなくなります。相手と対面したときに、落ち着いて相手の表情を確認し、何を話せばいいかが頭に浮かんでくるようになります。そして失敗も少なくなるでしょう。

自分にないものを吸収するときに重要なのが、1つずつ試していき体で覚えることです。

時に失敗もありますが、その失敗が自分の体に話し方のコツを刻み込んでくれます。もう失敗はしたくない、と。

僕も高校の頃コミュ障になりましたが多くの失敗をして、もう失敗はしないぞ!と1つ1つ体に傷を刻み込んだおかげで、今は会話での失敗が少なく会話ができるようになりました。

そして、毎日マインドやコツを見直して、自分の会話がルールからはみ出てないか矯正していきましょう。歯科矯正と同じでいきなりきれいな形にはなりませんが、時間をかけトライしていくことで美しくなっていきます。

自分が上手に話せる未来をイメージして、コツコツと地味ですが、矯正と実践を繰り返していきましょう。近道はありませんが、それがゴールへ向かう唯一の道になります。

会話をより良くするための準備

会話の方法も大事なのですが、その前段階として「見た目」を磨いておくことも大切です。

臭いが強烈なホームレスの人が話しかけてきたら、きっとあなたは話したくないなと思うはずです。差別のように感じますが、実際そのように感じてしまうのも事実です。僕は駅で話しかけられてあまりいい印象はありませんでした。

人は大前提として、見た目で不快感を感じない人と会話する生き物です。そのため、見た目を洗練させておくことで相手は快く会話してくれて、こちらも話しやすくなります。

見た目の磨き方は別の記事で詳しく解説したのでチェックしてみてください。

■コミュニケーション能力を上げるには見た目を磨くべき理由
http://rakuperablog.com/?p=71

まとめ

いかがだったでしょうか?僕がコミュ障から脱却して、いつも気を付けていることをまとめてみました。

苦手なことをするのにやり方が分からないとできるわけがありません。しかしこの記事には、そのやり方が書いてあります。あとはあなたがこの記事を読んで実践するだけでコミュニケーションの悩みが軽くなるはずです。

物事がうまくいってる人は、うまくいくためのルールを知っていてそれを守っています。そしてコツも知っています。さらに体に馴染ませています。

逆にそれを自分がしてしまえば、誰でも物事をうまくいかせることは可能です。会話も例外ではありません。あなたがコミュニケーションをうまくいかせるには、ルールを知り、コツを知り、それを体に馴染ませるだけです。

あとは行動するのみです!今すぐ動き出しましょう。

ありがとうございました。

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